自賠責保険の慰謝料は、以下の計算式で算定されます。 4300円×治療期間または4300円×実通院日数の2倍 2020年3月31日発生の交通事故までは、日額4200円で計算します。 交通事故の慰謝料は、交通事故による精神的苦痛をお金に換算することで請求することが可能になります。とはいっても、目に見えない苦痛をどうやって計算するのでしょうか?, 交通事故の慰謝料の計算はいくつか方法(基準)があり、どの方法を用いるかで2~3倍ほどの差がでることも多いです。本記事を通して、交通事故慰謝料をどうすればシミュレーションできるのか解説していきます!, 交通事故の慰謝料というと、事故で受けた損害の全部を補償するようなイメージを持たれることが多いかもしれません。ですが、正確には、交通事故の慰謝料とは精神的苦痛に対して支払われる補償のことをいいます。交通事故の慰謝料には入通院慰謝料・後遺障害慰謝料・死亡慰謝料の3種類があげられます。, 慰謝料は損害賠償の一部にすぎません。交通事故の損害賠償は、主に以下のような項目の合計で構成されています。, 事故の相手方やその保険会社から受け取れる金額を把握する際には、慰謝料を含めた損害賠償の全体を知ることが大切です。, ここで、損害賠償の相場を簡単に計算できる計算機を紹介しますので、ぜひご活用ください。, なお、本記事では損害賠償の一部である「慰謝料」をシミュレーションしながら解説していきます。慰謝料の計算について詳しく知りたい方はこのままご覧ください。, 交通事故慰謝料の計算について解説する前に、金額に大きな影響を与える「3つの基準」のことをお伝えしておきたいと思います。, 交通事故の損害賠償問題ではさまざまな損害項目をどうやって算定するかが争点になりやすいため、一定の基準が用いられることになります。, 損害額の確定は損害賠償の問題を解決するための第一歩ですが、特に慰謝料に関しては金銭換算が非常にむずかしいです。損害額を算定しやすい物損などとは違って、慰謝料は目に見えるような損害ではないからです。, このように金銭換算しづらいような項目では、一定の基準を用いて算定されることになります。注意してもらいたい点としては、一定の基準は自賠責基準・任意保険基準・弁護士基準の3つあるということです。, 弁護士基準の算定を実現するには示談交渉を弁護士に依頼することが必須ですが、弁護士費用のことが気がかりかもしれませんね。最終的に増額となれば、そこから弁護士費用を差し引いても手元に残る金額としては増額する可能性が高いです。, ご自身のみで保険会社と示談すると、相当低い金額が提示されることになるでしょう。そうなる前に、どのような計算方法で慰謝料が計算されているのか知っておくべきだと思います。, 弁護士基準の入通院慰謝料がどれくらいになるかシミュレーションできるように便利な計算シートを用意しました。, 慰謝料計算シート(重傷用)PDF:弁護士基準で重症ケースの入通院慰謝料を算定する場合, 慰謝料計算シート(軽傷・むちうち用)PDF:弁護士基準で軽症ケースの入通院慰謝料を算定する場合, 入通院慰謝料の計算シートのさらに詳しい使い方については、下記の関連記事をご覧ください。弁護士基準のみならず、自賠責基準と任意保険基準のことも詳しく解説しています。弁護士基準が他の基準と比べていかに高額であるか知ることができると思いますので、ぜひご覧ください。, 計算シートに沿わずとも、計算表さえあれば入通院慰謝料を計算できるという方はこちらをご覧ください。弁護士基準の計算表です。, 入通院慰謝料の計算表のさらに詳しい使い方については、下記の関連記事をご覧ください。弁護士基準のみならず、自賠責基準と任意保険基準のことも詳しく解説しています。弁護士基準が他の基準と比べていかに高額であるか知ることができると思いますので、ぜひご覧ください。, 後遺障害慰謝料は、こちらの「算定表」で弁護士基準の金額シミュレーションができます。こちらをご覧ください。, 7級であれば、1000万円の後遺障害慰謝料が見込まれます。後遺障害慰謝料は、後遺障害に認定されることで請求することができるようになります。また、弁護士基準が他の基準と比べていかに高額であるか知ることができる関連記事もあわせてご覧ください。, ここからは主婦・子供・サラリーマンなど属性別に、どのようにして交通事故の慰謝料が計算されているのか簡単にみていきたいと思います。, 主婦が交通事故にあったら、慰謝料を請求できるのか気になりますよね。主婦の方でも、交通事故で怪我・後遺障害を負ったら入通院慰謝料や後遺障害慰謝料を請求することが可能です。怪我によって家事ができなくなったことに対する補償としては、慰謝料ではなく、休業損害や逸失利益などで補償されることになります。, 学生が交通事故にあったら、慰謝料を請求できるのか気になりますよね。学生でも、交通事故で怪我・後遺障害を負ったら入通院慰謝料や後遺障害慰謝料を請求することが可能です。アルバイトをしている学生の場合、怪我によってアルバイトができなくなったことに対する補償としては、慰謝料ではなく、休業損害や逸失利益などで補償されることになります。, 子供が交通事故にあったら、慰謝料を請求できるのか気になりますよね。子供でも、交通事故で怪我・後遺障害を負ったら入通院慰謝料や後遺障害慰謝料を請求することが可能です。急な飛び出しや信号無視などで事故にあった場合、子供でも過失割合が適応され慰謝料など損害賠償の金額に影響をおよぼすこともあります。, 高齢者(老人)が交通事故にあったら、慰謝料を請求できるのか気になりますよね。高齢者(老人)の方でも、交通事故で怪我・後遺障害を負ったら入通院慰謝料や後遺障害慰謝料を請求することが可能です。定年以降も働かれているという方は、怪我によって業務ができなくなったことに対する補償として休業損害や逸失利益などの補償が受けられます。, サラリーマンが交通事故にあったら、慰謝料を請求できるのか気になりますよね。サラリーマンでも、交通事故で怪我・後遺障害を負ったら入通院慰謝料や後遺障害慰謝料を請求することが可能です。怪我によって業務ができなくなったことに対する補償としては、慰謝料ではなく、休業損害や逸失利益などで補償されることになります。, 自営業・個人事業主が交通事故にあったら、慰謝料を請求できるのか気になりますよね。自営業・個人事業主でも、交通事故で怪我・後遺障害を負ったら入通院慰謝料や後遺障害慰謝料を請求することが可能です。怪我によって仕事ができなくなったことに対する補償としては、慰謝料ではなく、休業損害や逸失利益などで補償されることになります。, 交通事故の慰謝料は損害賠償の一部であることが分かりました。慰謝料は、計算シートや計算表をうまく活用することで簡単に計算することができると思います。もっとも、本記事で紹介した弁護士基準による計算結果を保険会社に適応させることは、ご自身のみではきわめてむずかしくなっています。弁護士基準による慰謝料の金額を実現させたい方は、一度、交通事故を専門的にあつかう弁護士にご相談ください。, 交通事故の慰謝料とは精神的苦痛に対して支払われる補償のことをいいます。交通事故の慰謝料には入通院慰謝料・後遺障害慰謝料・死亡慰謝料の3種類があげられます。もっとも、慰謝料は損害賠償の一部にすぎません。, 弁護士基準の入通院慰謝料がどれくらいになるかシミュレーションできる、便利な計算シートがあります。重症・軽症とでシートは2つに分かれています。ちなみに「弁護士基準」とは、自賠責基準/任意保険基準などの他の慰謝料算定基準と比べて慰謝料相場は高いです。, 主婦・子供・学生・高齢者・サラリーマン・自営業者など、誰もが交通事故の被害者になる可能性があります。シミュレーションしてみることで、受けとるお金のイメージも付つきやすくなります。慰謝料、休業補償、逸失利益などの計算の仕組みを知っておきましょう。, 交通事故の慰謝料計算シート|使い方を覚えれば自分で計算できる? | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故慰謝料の計算表|3基準ごとの違い/計算表の見方解説! | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故の慰謝料|後遺症は「後遺障害認定」を!認定を受けるには? | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故で主婦が受け取れる慰謝料の計算|休業損害・逸失利益も紹介 | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故で学生が受け取る慰謝料の計算|休業損害・逸失利益も請求可? | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故で子供が得る慰謝料の計算|子供も過失割合が適応される? | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故で高齢者(老人)が得る慰謝料の計算|収入の補償は? | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故でサラリーマンが得る慰謝料の計算|休業損害・逸失利益も解説 | 交通事故慰謝料ネット, 交通事故で自営業が得る慰謝料の計算|休業損害・逸失利益はどうなる? | 交通事故慰謝料ネット. 交通事故慰謝料の計算方法と3つの算出基準(自賠責、任意保険、裁判・弁護士)について詳しく解説しています。 交通事故の慰謝料・示談sosでは慰謝料請求や賠償金増額交渉などの示談相談で一方的に不利にならない為に弁護士相談をお勧めしています。 交通事故で保険会社から提示されている示談金には、本来もらえる慰謝料が含まれておらず損をしている可能性があります!「交通事故慰謝料の自動計算機」なら、自賠責基準と弁護士準を簡単な質問だけで比較できます。適切な慰謝料をもらいたい人は、一度ご確認ください。 交通事故でご家族が死亡された場合、配偶者(夫や妻)や子供が慰謝料などの損害賠償金を受け取ることになります。 しかし、交通事故など人生で何度も経験するものではないですから、どのくらいの金額になるのかわからない、という方がほとんどでしょう。 交通事故の慰謝料は、被害者の精神的苦痛を緩和するための金銭です。自動計算機を使えば、適切な相場もまるわかり。スムーズな慰謝料獲得を実現しましょう。 交通事故の初回相談料・着手金 無料! 弁護士報酬は後払いです。 交通事故の累計相談件数64,461件の圧倒的な実績と経験から得たノウハウを駆使して最大限の被害回復に尽力します。 交通事故の慰謝料計算方法、計算シートの使い方、実務の慰謝料認定事例を多数掲載。ひと目で分かる早見表、 少し詳しい計算方法、難しい計算過程もわかる計算シートで、わかりやすく3段階で解説。 入通院慰謝料の計算方法として自賠責基準で使用する1日4300円(2020年3月31日までの交通事故は1日4200円)、または、それに近い金額が書かれていたら、その慰謝料は相場よりも低額 … 交通事故の示談の前には「慰謝料計算機」を使って、どのくらいの金額が適正で妥当な相場なのか確認してみましょう。慰謝料計算機はどなたでも無料で使え、すぐに計算結果がわかります。 交通事故慰謝料の計算シミュレーション|すぐ分かる慰謝料計算の仕組み!計算方法の違いを知るだけで、慰謝料増額の可能性が高まる?慰謝料を簡単に計算できる計算シートや計算表を紹介します。 自賠責基準での慰謝料計算方法. Copyright (C) 交通事故弁護士SOS All Rights Reserved. 交通事故の慰謝料を適正金額で受けとるには通院日数ではなく通院期間に注目するべきです。通院日数・通院期間を整理しながら慰謝料の決まり方をわかりやすく説明します。 【交通事故】の【被害者】になった際【慰謝料】はいくらもらえる?という点が非常に気になりますよね。交通事故慰謝料の計算方法は?交通事故慰謝料の計算機や計算シートはある?自賠責保険と任意保険どっちが慰謝料が高い?主婦でも交通事故慰謝料は受け取れる? (ア) 被害者本人の慰謝料額 ➡ 400万円(350万円)※2 (イ) 請求権者※3の人数による遺族の慰謝料額 ➡ 1人:550万円、2人:650万円、3人以上※4:750万円 (ウ) 被扶養者がいる場合 ➡ 遺族の慰謝料+200万円 なお、(イ)・(ウ)を表にまとめると、以下のとおりです。 交通事故被害でむちうちを負った際に請求できる慰謝料の相場をご紹介します。通院月数ごとの慰謝料の相場・計算方法や後遺障害認定方法、慰謝料を増額するコツなどを解説していますので、むちうちの損害賠償請求に参考にしてください。 1.慰謝料とは何か. 自賠責基準:88万2000円 2. 治療費や通院にかかる交通費は実費を請求できるけど、慰謝料相場がどれくらい貰えるのかと、疑問に思っている人は多いのではないでしょうか?更に、3カ月という交通事故の怪我で、比較的短期間の治療では一体、どれくらい慰謝料がもらえるのか解説します。 慰謝料とは精神的、肉体的苦痛をお金に換算したものだと言いましたが、交通事故で怪我をした被害者は、その痛みによる苦痛はもちろんのこと、入院や通院によって身体的自由が奪われること、検査や治療のわずらわしさ、生理的な異常など、数々の苦痛にさらされます。 交通事故の慰謝料計算基準には3種類があり、中でももっとも高額なのは弁護士基準です。弁護士費用を払っても大きなおつりがくるケースが大多数なので、人身事故に遭って慰謝料請求をするなら弁護士に相談して相場の金額を確かめてみましょう。 自賠責保険では慰謝料は1日あたり4,300(2020年3月31日以前の事故は4,200円)として、対象となる日数分を合計して算出する、という決まりになっています。 問題は「対象となる日数とはなにか」ということです。 交通事故の慰謝料は被害者が受けた 精神的な苦痛に対して支払われる金銭 です。 そのため、 修理費や治療費 とは 別に請求できるもの です。 慰謝料の金額は以下 3つ基準 をもとに計算されます。 交通事故の損害賠償は、保険会社から支払ってもらうものですが、提示された額が本当に適切なのかを判断するために、ある程度の計算方法を知っておいた方がよいでしょう。保険会社ごとによって計算方法は異なりますが、標準的なものを紹介しております。 交通事故でケガをして通院・入院をすることになった場合、加害者に対して治療費とともに「慰謝料」を請求することができます。しかし、この交通事故の慰謝料請求の交渉においては被害者が不利になるケースが少なくありません。, その理由は、慰謝料額を決める基準は3つもあり、加えて計算方法が複雑なためです。また、そもそも保険会社は慰謝料の支払いを出し渋って適正な金額を提示しないことが多いです。, それもあって、被害者は保険会社から提示を受けた金額が適正なのか判断できず、不当に低い慰謝料を受け取っているという現状があります。そのため、被害者が「適正な慰謝料を請求する」「増額させる」ためには”慰謝料の仕組み””計算方法”について理解したうえで交渉することが求められます。, この記事では、慰謝料の計算方法やその基準について慰謝料計算機を交えてをわかりやすく解説していきます。そのうえで、慰謝料を引き上げるために必要な交渉方法もご紹介します。加えて、交通事故の慰謝料に関して当サイトに「よく寄せられる疑問」についてもご紹介します。, あなたが交通事故の被害者となってしまった場合、加害者に対して「車の修理費用(物的損害)」や「ケガの治療費(人身損害)」を請求することができます。しかし、それとは別に、交通事故のケガなどによって「精神的に負った苦痛に対する賠償金」を請求することができます。これが、「交通事故の慰謝料」です。, 慰謝料は、交通事故の加害者に対して請求するものですが、加害者の多くは「任意保険」に介入しています。そのため、慰謝料を交渉する相手は「加害者の保険会社」になるということを理解しておいてください。, 交通事故は1つ1つ異なるため、個別に事情を踏まえて慰謝料を計算するべきでしょう。しかし、それでは「金額のばらつきが出て不公平」となり、また「解決までに時間がかかりすぎ」てしまいます。そこで、公平かつ迅速に問題を解決するために、損害賠償(慰謝料)には基準が定められているのです。, これらの基準は、「自賠責保険基準→任意保険基準→裁判基準(弁護士基準)」の順で請求できる慰謝料が高くなります。自賠責保険基準は、「最低限の救済」を目的とする保険のため最も低い金額になっています。, 任意保険基準は、それぞれの保険会社が独自に基準を設定しており、その基準は公開されていません。ただし、営利目的の任意保険会社は、できるだけ低く慰謝料を抑えようとするため、自賠責保険基準とあまり変わりません。, 裁判基準を採用すれば、自賠責保険基準や任意保険基準と比べて2倍、3倍もの慰謝料を受け取ることが可能になります。, それぞれの基準による違いはもちろん、事故の損害の程度によって傷害、後遺障害、死亡で金額や計算方法も異なってきます。ただし、慰謝料を引き上げるためには、「裁判基準(弁護士基準)」を採用するべきです。, 示談を弁護士に依頼すれば、高額な慰謝料が望める「裁判基準(弁護士基準)」を採用できます。さらに、示談に関するめんどうな手続きをすべて代行してくれるのです。, 以下では、それぞれの基準について詳しく解説していきます。現在、交通事故に遭われた方で、「保険会社の提示する慰謝料に納得できない」あるいは「慰謝料をできるだけ多くもらいたい」と考えている場合は、今すぐに弁護士に無料相談をしてみください。示談交渉が進んだ後では、弁護士に依頼しても交渉が難しくなるケースがあります。, 自賠責保険は、車やバイクを運転する人なら「誰もが入らなければならない保険」です。誰もが加入しているために、被害者に対する補償も「最低限」しかされないのが特徴です。自賠責保険の基準における慰謝料は、国土交通省から明確な基準が示されています。, 自賠責保険の傷害による慰謝料(入通院慰謝料)は、「1日あたり4,200円」と定められています。当然ですが、入院や治療期間が長ければ長いほど、慰謝料は多く受け取ることが可能です。, しかし、自賠責保険は「最低限の補償」であるため、被害者にとって「有利な条件」での慰謝料にはならず、以下の2つの内で「少ない方」を基に算出されます。, 例として、「入院10日」、「通院10日」、「治療期間30日」のケースを考えてみます。この場合、治療期間30日のうち、「実治療日数」は20日になります。「30日(治療期間)」と「40日(入院日数+通院日数×2)」では、「治療期間」の方が少ないため、こちらを基に慰謝料が計算されます。, 同じ「入院10日」、「通院10日」でも「治療期間50日」の場合では、「実治療日数」の方が少ないため、こちらを基に慰謝料は計算されます。, ただし、自賠責保険の場合、1人の被害者につき「治療費や慰謝料を含め120万円まで」と上限が定められています。そのため、治療費が高額になれば、慰謝料が全額支払われない可能性があります。, 交通事故のケガが原因で、「後遺障害」を患ってしまった場合には、傷害による慰謝料(入通院慰謝料)とは別に「後遺障害慰謝料」が支払われます。この「後遺障害」には等級があり、等級に応じた額が定められています。それぞれの等級と慰謝料額は以下のようになっています。, さらに「介護を要する重度の後遺障害」の場合には、「後遺障害要介護」という等級が認定され、以下の表の金額が慰謝料として支払われます。, これらの等級は、症状固定(それ以上治療をしても改善が見込めない状態)における後遺症の程度を表しています。等級が上がれば上がるほど、「後遺障害が重い」ということです。, ただし、注意すべきなのは、後遺症があれば「後遺障害」として認められるわけではないということです。後遺障害として認められ慰謝料が支払われるためには、保険会社に「後遺障害等級」を認定してもう必要があります。そのためには、担当医師に「後遺障害診断書」を作成してもらい、保険会社に提出しなければなりません。, しかし、保険会社はなるべく保険料を支払わないよう「示談を先延ばし」にしたり、「低い等級で示談を成立」させようとします。一度後遺障害の認定が出てしまうと、基本的には変更はできません。等級に納得できない場合には、新たな証拠を提出するか、裁判で争う必要があります。, 自賠責保険の死亡による慰謝料は、「被害者(亡くなった本人)に対する慰謝料」と「遺族に対する慰謝料」が分けて考えられているのが特徴です。, 「夫婦・子供1人・(父方の)父母」の5人家族を例に考えてみます。夫が交通事故で死亡した場合、慰謝料を請求できる人数は「妻・子供・父方の父母」の計4人です。そのため、慰謝料の計算方法は以下のようになります。, さらに子供が夫に扶養されている場合なら、200万円がプラスされ1,300万円が慰謝料の金額になります。, 交通事故での損害が、自賠責保険による支払い限度額に達すると、それ以降は「加害者の加入する任意保険」から支払われることになります。慰謝料も同様です。, 本来、任意保険は「自賠責保険でカバーされない損害部分を補償するため」のものです。ただ、任意保険会社はそれぞれ「独自の基準」で慰謝料を決定し、その基準は公開されません。そのため、任意保険基準の慰謝料の計算方法は、その保険会社にしかわからないのです。, 基本的に、保険会社が多額の慰謝料を支払うことは考えられず、自賠責保険基準よりも「少しマシ」程度の金額だと考えるべきです。, 任意保険会社は営利目的で経営されています。被害者に保険金を多く支払えば、その分「会社の損失」となります。そのため、少しでも保険金の支払いを減らし、自社の利益を上げるために被害者と交渉をします。, つまり、保険会社は「自社の損失を減らす」ために保険金の支払いを渋るのです。時には、無知な被害者に付け込んで、自賠責基準と変わらない慰謝料を提示し、強引に示談を成立させるといったケースもあります。, 企業としての損失を減らすために、適正な慰謝料が被害者に払われないとしたら、こんなにも腹立たしいことはないでしょう。, 任意保険基準の場合、「慰謝料額の算出基準や方法」を公開することはありません。任意保険会社が提示する慰謝料は、いわば「保険会社の言い値」のようなものなのです。任意保険基準の慰謝料に納得できず交渉しても、保険会社は示談交渉のプロです。保険の知識や法律を盾に、被害者に言い分を聞き入れてはくれないでしょう。, 保険の知識や法律を知らない被害者では、保険会社と対等に示談交渉をし、高額な慰謝料を得るのは不可能に近いことなのです。提示された慰謝料に納得できず、裁判するとしても素人では勝てる見込みもありません。, 「適正な慰謝料」を得るには、弁護士に示談を代行してもらう必要があります。法律のプロである弁護士なら、保険会社と対等に示談交渉することができます。被害者が1人で交渉するよりも、確実に慰謝料は増額されるでしょう。たとえ裁判になったとしても、勝訴してくれる可能性が高まります。何より、弁護士に依頼することで最も高額な「裁判基準(弁護士基準)」で慰謝料を請求することも可能になるのです。, あなたが加入する任意保険に、「弁護士費用特約」が付いている場合、「実質0円」で弁護士に依頼することができます。一度確認してみてください。, 裁判基準(弁護士基準)とは、「裁判」や「弁護士が慰謝料を交渉する際」に用いられる基準のことです。この裁判基準(弁護士基準)を採用すれば、慰謝料を引き上げることが可能になるのです。, ただし、弁護士に依頼したり裁判をしなければ、裁判基準(弁護士基準)を用いることはできません。被害者本人が、保険会社相手に「裁判基準を使いたい」と言っても、保険会社は相手にしてくれないのです。, 裁判基準(弁護士基準)は、日弁連交通事故相談センターが発行する『民事交通事故訴訟 損害賠償額算定基準(通称:赤本)』に掲載されている「傷害事故による慰謝料算出表 別表Ⅰと別表Ⅱ」を用います。この表を見れば、「通院月」と「入院月」から簡単に慰謝料の相場を求めることができます。, 通常は「別表Ⅰ」を使用して、傷害による慰謝料を算出します。しかし、軽傷であるむち打ちや打撲などで「他の症状がない場合」には、「別表Ⅱ」を基に慰謝料が算出されます。, この表を使って慰謝料を算出する場合、入院月数と通院月数のクロスする数字が「慰謝料」となります。, 「別表Ⅰ」をご覧ください。たとえば、治療期間が3ヶ月とすると、「3ヶ月の通院だけの場合73万円」、「1ヶ月入院して2ヶ月通院した場合98万円」、「2ヶ月入院して1ヶ月の通院の場合122万円」となります。, 後遺障害の慰謝料は、自賠責保険基準と同じように、後遺障害等級に応じた金額が支払われることになります。以下の表は、「介護を要さない後遺障害慰謝料」です。裁判基準と自賠責保険基準を比べると、裁判基準の慰謝料がはるかに高いことがわかります。, 裁判基準では、「介護を要しない後遺障害」と「介護を要する後遺障害」を区別していません。しかし、自賠責保険基準の「介護を要する後遺障害第1級(1,600万)」よりも、裁判基準の第1級の方が慰謝料は高くなります。それ以外の等級においても、裁判基準の慰謝料が高いのは明らかです。, 自賠責保険基準における死亡時の慰謝料は、「被害者本人への慰謝料」と「遺族への慰謝料」に分けられていました。裁判基準では、こうした区別はしておらず、亡くなった被害者が家族にとって「どのような存在であったか」で判断していきます。, 「一家の支柱」とは、「家計を支える収入を得ていた人」を指しますが、多くの場合は夫になるでしょう。「一家の支柱に準ずる立場」とは、家事や子育てをする人(主に母親)などが該当します。自賠責保険や任意保険基準では、死亡であっても2,000万円を超える慰謝料が提示されることはほとんどありません。, 家計を支える収入を得ていた人が交通事故で死亡した場合、金銭的に苦しくなるのは誰の目にも明らかです。もちろん、慰謝料を多く受け取れたからといってすべての問題が解決するわけではありません。しかし、残された被害者遺族が金銭的に困らず暮らしていくためには、相応の慰謝料を受け取る必要があるのです。, 交通事故の慰謝料がわかる計算機です。保険会社の提示額と弁護士基準でどれだけ差があるか計算してみませんか!, 以下の計算機で弁護士基準(裁判基準)で受け取れる慰謝料を計算して、保険会社が提示してきた慰謝料と比較してみましょう。, ※(注) 本計算機は慰謝料の目安を示すものです。実際の慰謝料は個々の状況を考慮するため、計算機の結果とは異なります。, ここまで、慰謝料の3つの基準と計算方法について解説してきました。自賠責保険や任意保険基準では、被害者が正当な慰謝料を受け取れる可能性は低くなります。また、慰謝料を受け取るためには示談のプロである保険会社と交渉しなければなりません。, しかし、保険会社相手に素人が「対等な交渉」など不可能です。交通事故のケガや後遺症で苦しんでいる状態では尚更です。また、被害者が死亡した場合には、残された遺族が代わりに示談交渉をすることになります。大事な人を失った悲しみの中、まともな交渉などできるでしょうか。, 弁護士に依頼をすれば、めんどうな交渉や手続きをすべて代行してくれることはもちろん、自賠責や任意保険基準よりも慰謝料の金額を大幅に引き上げることができるのです。以下のような方は、まず弁護士事務所に無料相談をしてみてください。, 当サイトが紹介する弁護士事務所なら、無料相談はもちろん、慰謝料の算出まで無料でおこなうことができます。それ以外にも、法律の専門家である弁護士が被害者のケースに即した具体的なアドバイスをご提供します。, 弁護士に依頼することで、「裁判基準(弁護士基準)」を採用することができるため、被害者自身が交渉する場合よりも大幅に慰謝料を増額させることができます。適正な慰謝料を勝ち取るためにも、弁護士への相談を強くお薦めします。, 交通事故の慰謝料における「算出方法」、「基準」、「相場」、「弁護士への相談」など、被害者からのよくある質問や事例をQ&A形式でまとめました。, 交通事故のケガで最も多いのは「むち打ち」です。「むち打ち」が原因で入院や通院することになった場合には、「入院慰謝料(傷害慰謝料)」を加害者に請求することができます。, ここでは、「むち打ちの症状だけで、3か月通院した(実通院数25日)」ケースを例に、請求できる慰謝料を見ていきます。この記事でも紹介した通り、傷害慰謝料も、3つの基準で考えることができ、それぞれの相場は以下のようになります。, さらに、「むち打ち」がひどく後遺障害が認定されれば、「後遺障害慰謝料」や「後遺障害逸失利益(後遺障害がなければ得られたであろう収入)」を請求することができます。, しかし、保険会社は「多額の賠償金を支払いたくない」という思惑があります。そのため、後遺障害に認定される前に示談を成立させようとしたり、理由をつけて「後遺障害を認めない」というケースが後を絶ちません。, 「むち打ち」であったとしても、仕事や生活に支障をきたす恐れがあります。後遺障害となれば、一生付き合わなければならない可能性もあるのです。適正な慰謝料を受け取れなければ、安心して生活することができなくなるでしょう。, 適正な慰謝料を受け取るためには、弁護士のサポートが必要です。弁護士に依頼することで、示談などのすべての手続きを代行してくれるだけでなく、慰謝料を増額できる可能性が高まるのです。, 保険会社が慰謝料を算出するためには、被害者が用意する「休業損害証明書」と病院からの「診断書と診療報酬明細書」が必要になります。, 病院の事務手続きの一般的な流れは、被害者が最後に治療を受けた日の当月末で締めた診療報酬明細書が翌月10日以降に郵送されます。これらと共に、保険会社から送られてきた示談書(承諾書)にサインして返送すれば、早くて1週間前後で入金してくれるでしょう。, 事故当日から計算すれば、慰謝料の支払いには早くて「1ヶ月前後」かかると考えてください。ただし、手続きのスピードは保険会社によって違いますので、支払日に関しては直接確認する必要があります。, 結論から言うと、交通事故で加害者や保険会社から被害者に支払われる慰謝料・治療費などを含めた損害賠償金は、原則「非課税」になります。ただし、以下のような「物的な損害賠償金」には例外的に税金がかかることがあります。, また、死亡事故では加害者や保険会社から遺族に支払われる、慰謝料、損害賠償金は相続税の対象にはなりません。ただし、被害者が亡くなる前に「慰謝料などを受け取ることが決まっていた」、「受け取れないまま亡くなった」という時には、相続財産とみなされ「相続税」がかかります。詳しくは国税庁のホームページをご覧ください。, いずれかのケースに該当する可能性がある場合は、弁護士に相談することをおすすめします。, 保険会社が算定する慰謝料の基準は3つ(自賠責保険基準、任意保険基準、裁判基準)ありますが、この中でも最も高額な補償となるのが「裁判基準」です(別名:弁護士基準)。保険会社は被害者との交渉時には、自賠責保険基準による低額な慰謝料で示談を提案するケースが一般的です。, これを交渉で覆すためには、交渉力・知識・経験が必要になります。一般の人はこれらを持ち合わせていませんので、交通事故に強い弁護士に依頼して、裁判基準での慰謝料増額を目指すのが現実的な対応と言えます。, お気に入りのマイカーが壊れてしまい、「精神的に大きなショックを受けたので慰謝料を請求したい」という相談がよくあります。高級スポーツカー、希少なクラッシックカーなどは、修理をしても元の状態に戻らないこともあり、慰謝料を請求したくなるでしょう。, 残念ながら慰謝料が認められるのは、ケガ、死亡、後遺症による人身事故のみです。「車が壊れた」という理由では、保険会社が慰謝料を認めることはありません。仮に慰謝料訴訟を起こしても勝訴は難しいでしょう。, ただし、車に乗せていた高価な芸術作品など「被害者にとって特別な精神的価値を有するもの」などが壊れた場合には、例外的に慰謝料が認められる可能性があります。気になるものがある場合には、弁護士に相談してみると良いでしょう。, 保険会社から「整骨院への通院はダメ」、「治療費として認められない」と言われて困っているという事故被害者の声がよく聞かれます。しかし、患者の治療をするのは医師であり、その医師が整骨院への通院がケガやむち打ちなどの治療に有効だと判断するなら認められます。, 保険会社としては支払う治療費を少なくしたいため、整骨院への通院は「不要である」と決めてかかるケースがあります。ご本人が整骨院への通院を継続したい場合には、「医師に相談する」、それが難しければ「弁護士に相談する」などにより、適切な治療方法についてアドバイスを受けることです。, 加害者なら事故後に被害者に対してお詫びをするのは当然です。しかし、加害者の中には不誠実な対応をする人は少なくありません。たとえば、事故後に「責任逃ればかりする」、「謝罪もなく見舞いに来ない」、「死亡事故で葬儀にも出席せずに香典さえ出さない」という加害者がいます。, 「精神的な苦痛を受けたので慰謝料算定が変わらないのか?」と思う気持ちは当然です。加害者の不誠実な対応は、慰謝料算定の際に考慮されることがあります。ただし、裁判の場合、具体的な不誠実な対応について証明しなくてはなりません。加害者の不誠実な対応による慰謝料増額を希望するなら、弁護士に相談した上で立証していくことが望まれます。, 専業主婦・主夫だから事故の被害者になっても「休業損害は認められない」と勘違いされる方がいますが、休業損害や慰謝料請求は可能です。専業主婦・主夫は家事により収入を得ているわけではありませんが、「家事労働」として労働価値を提供しており、金銭的にも評価すべきであるというのが今日的な考え方なのです。, 休業損害については、自賠責保険においても「1日5,700円」という金額が認められています。弁護士に依頼すれば、厚生労働省がまとめている賃金センサスという「賃金構造基本統計調査」から損害額が算定され、自賠責保険基準よりも多くの金額を受け取ることが可能になります。 主婦の交通事故で必ず請求したい休業損害などの慰謝料・損害賠償とは また、「不定期に家業の手伝いをしている」、「夫との共同経営、内職、副業従事者」などの特殊な主婦・主夫方の場合には、収入を証明することが難しくなるため、保険会社とのトラブルになりがちです。このような場合には、弁護士のような専門家に正しく慰謝料を算出してもらうべきでしょう。, 交通事故の慰謝料は、弁護士に頼むのが有利なのは間違いありません。弁護士に依頼すれば、事務手続きの代行や保険会社との交渉など、わずらわしい作業や手続きから開放されます。また、慰謝料請求では、「適正な休業損害の計算」、「通院・治療費を保険会社に認めさせる」、「後遺症の等級認定を獲得」など得られる金額は増額します。, 保険会社は、被害者が事故の知識が少ないのを利用して、慰謝料交渉を自社に有利に進めるでしょう。しかし、弁護士に依頼すれば、被害者に有利な交渉をおこなってくれるのです。特にむち打ちなどの後遺症が残っている場合なら、弁護士に頼むかそうでないかで慰謝料の金額は大きく変わります。まずは弁護士に相談してみることをお薦めします。, そこで交通事故の被害者請求を弁護士に依頼すれば、事務手続きや示談交渉まですべてを任せる事ができます。しかも、後遺障害等級の認定、慰謝料増額が期待できます。弁護士に相談することで多くの問題が解決できます。交通事故に強いおすすめの法律事務所はこちらをご覧ください。 オススメの弁護士や法律事務所をランキング, 交通事故被害者の味方になれるのは「弁護士」を除いて他にいません。なぜ弁護士に相談・依頼するべきなのか徹底解説。, 保険会社との示談交渉はとてもめんどうです。だからといって、放置しても何も良いことはありません。むしろ被害者にとって「取り返しのつかない事態」にもなりかねません。, 「慰謝料を多くもらうためにはどうすればいい?」という質問は当サイトにも多く寄せられます。増額を望むなら、慰謝料の仕組みを理解した上で交渉しなければなりません。, いつどこで交通事故に遭うか誰にもわかりません。もし真夜中に事故に遭ってしまったら・・・。そんな時でもご安心を。24時間電話対応が可能な弁護士事務所はコチラ。. 交通事故に遭い、加害者に対して慰謝料などの損害賠償を求める際に問題となるのが、どのようにして賠償金を計算すべきかです。 このときに役立つのが「赤い本」です。 … 自賠責とは、私たちが車やバイクを買うときに必ずつける強制保険のことです。強制保険なので、加害者が任意保険に入っていなくて、資力がなくても、被害者に最低限の補償が与えられるように国が法律で整備した制度らしいです。 必要最低限の保険なので、交通事故で自賠責保険から支払われる金額は、裁判で認められる金額よりも低くなります。むちうちなどの怪我をしたけど後遺障害がないときは、残念だけど、治療関係費・休業損害・慰謝料を合計して120万円までしか出ないらしいです。 後遺障 … 交通事故で主婦が受け取れる慰謝料の計算|休業損害・逸失利益も紹介!損害賠償の内訳に慰謝料が含まれる?入通院慰謝料や後遺障害慰謝料はどう計算される?収入のない主婦でも休業損害・逸失利益の … 交通事故の入通院慰謝料は、計算によってだいたいの相場を知ることができます。入通院慰謝料を計算するには、3つの基準と計算式が必要です。 3つの基準とは それではまずは、交通事故の慰謝料の計算結果として相場を紹介します。 そもそも、交通事故の被害にあった場合、以下の3種類の慰謝料が支払われます。 まずは、交通事故で怪我をして入通院し、後遺障害が残ったという場合の慰謝料相場を紹介します。 これは、入院1ヶ月、通院6ヶ月(90日)の場合として、それぞれ以下の入通院慰謝料が発生すると考え、それと後遺障害慰謝料を足したものです。 1. 交通事故の慰謝料には、弁護士基準という基準があります。 交通事故に遭ってしまい、何カ月も病院に通わなければいけなくなってしまった、あるいは、後遺障害が残ってしまった、という場合、通院にかかった治療費や交通費とは別に、その […] 交通事故の被害における慰謝料の計算は自分で行うことは可能ですが、算定基準には3つあるため、どれに当てはめるかにもよって計算方法は異なります。一番高額な損害賠償を得られる基準は弁護士会基準でありますし、後遺障害等級によっても大きく変動してきます。 この交通事故の慰謝料請求の交渉においては被害者が不利になるケースが少なくありません。, それでは「金額のばらつきが出て不公平」となり、また「解決までに時間がかかりすぎ」てしまいます。, 「自賠責保険基準→任意保険基準→裁判基準(弁護士基準)」の順で請求できる慰謝料が高くなります。, 営利目的の任意保険会社は、できるだけ低く慰謝料を抑えようとするため、自賠責保険基準とあまり変わりません。, 自賠責保険の傷害による慰謝料(入通院慰謝料)は、「1日あたり4,200円」と定められています。, 自賠責保険による支払い限度額に達すると、それ以降は「加害者の加入する任意保険」から支払われることになります。, 無知な被害者に付け込んで、自賠責基準と変わらない慰謝料を提示し、強引に示談を成立させるといったケースもあります。, 弁護士に依頼することで最も高額な「裁判基準(弁護士基準)」で慰謝料を請求することも可能になるのです。, 弁護士に依頼したり裁判をしなければ、裁判基準(弁護士基準)を用いることはできません。被害者本人が、保険会社相手に「裁判基準を使いたい」と言っても、保険会社は相手にしてくれないのです。, 軽傷であるむち打ちや打撲などで「他の症状がない場合」には、「別表Ⅱ」を基に慰謝料が算出されます。, 保険会社相手に素人が「対等な交渉」など不可能です。交通事故のケガや後遺症で苦しんでいる状態では尚更です。また、被害者が死亡した場合には、残された遺族が代わりに示談交渉をすることになります。大事な人を失った悲しみの中、まともな交渉などできるでしょうか。, 事故当日から計算すれば、慰謝料の支払いには早くて「1ヶ月前後」かかると考えてください。, 交通事故で加害者や保険会社から被害者に支払われる慰謝料・治療費などを含めた損害賠償金は、原則「非課税」になります。, 被害者が亡くなる前に「慰謝料などを受け取ることが決まっていた」、「受け取れないまま亡くなった」という時には、相続財産とみなされ「相続税」がかかります。, 交通事故に強い弁護士に依頼して、裁判基準での慰謝料増額を目指すのが現実的な対応と言えます。, その医師が整骨院への通院がケガやむち打ちなどの治療に有効だと判断するなら認められます。, 遺族に対する慰謝料は、「請求者1名の場合550万円」、「2名の場合650万円」、「3名以上の場合750万円」が支払われる。, 任意保険基準:基準「非公開」のため不明(ただし、自賠責とほぼ変わりないので40万円程度だと推測される), 加害者車両が店舗に突っ込んでしまい、その店舗の補修期間中、「別の店舗」を借りた時の賃借料の補償として損害賠償金を受け取った場合. 慰謝料の自動計算機?!交通事故の慰謝料、自動で計算できちゃいます。 このページでは交通事故の慰謝料を計算するための自動計算機を紹介しています。分かりやすくシンプルな作りで、初めて … 続きを読む